論理的とは?
と聞かれてちゃんと答えられますか?
・正しい意味は?
・理論的と同じでしょ?
・感情がない冷たい感じでしょ?
曖昧な理解で使っている方が多いのではないでしょうか?
本記事では、辞書の説明、類義語、対義語から論理的の意味を考察しました。
目次
論理的とは?【類義語と対義語の勘違いを分析】
論理的とはどういう意味か?
ちゃんと説明できないので、イメージだけでなくしっかり調べた結果を解説していきます。
まず、冒頭の答えは、
・前提から結論まで矛盾なく首尾一貫したさま
・論理的と理論的は、似ているけどけっこう意味が違う
・倫理的の反対語は感情的ではない、論理と感情とは無関係
類義語、対義語から論理的の意味を考察することで、一般的なイメージは勘違いである可能性が出てきました。
順を追って説明していきます。
論理的とは?【前提から結論まで筋の通った考え方】
論理的とはどういう意味でしょうか?
僕の解釈は、こうです。
前提に対して、筋の通った考え方で結論を導き出すさま
順を追って説明します。
まず、そもそも論理ってなんでしょう?広辞苑を調べてみましょう。
・思考の形式、法則。また、思考の法則的なつながり。
・実際に行われている推理の仕方。論証の筋道。
・論理学に同じ
なるほど。(思ったよりも難しい表現ですね。。。)
では、論理的を辞書で調べてみましょう。
・論理にかなっているさま。論理を追って考えるさま(大辞林)
・論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま(大辞泉)
・論理学に属するさま。また、前提された事件や事情から正しく推論するさま(日本国語大辞典)
日本国語大辞典がちょっと具体的です。
論理にかなっている、筋道を立てて考えることなんですが、前提があるということが鍵になりそうです。
つまり、前提が変われば結論も変わってくる、答えはひとつではないと言うことです。
ここまでをまとめると論理的とは『前提に対して、筋の通った考え方で結論を導き出す』ことだと解釈できます。
論理的とは?類義語は?【首尾一貫】
論理的とは何か?を辞書で調べて解釈はできましたが、言い換えるとどんな表現があるでしょうか?
似た表現を調べて、イメージを膨らませてみましょう。
・合理的
・理論的
・科学的
なんだか理屈っぽい感じでしょうか?でもまだバラバラな感じで統一感がありません。
合理的は理解できますが、理論的と科学的はちょっと意味が違う気がします。
英語でも調べてみましょう。
・合理的=Reasonable …reasonに基づく
・理論的=Theoretical …theoryに基づく
・科学的=Scientific …scienceに基づく
どれも筋は通っていそうです。
しかし、理論と科学については結論はひとつしかないので、合理的が一番近いでしょうか。
そこで、本題の論理的についても英語で調べてみましょう。
論理的はlogicalなので、logicalと同じ意味を調べ、それをさらに英語辞書で調べます。
・coherent=筋の通った、首尾一貫した
・consistent=首尾一貫した、矛盾のない
・deducible=演繹(えんえき)できる、推論できる
おー、日本語で調べるより統一感が出てきました。
やはり論理的とは、筋の通った、首尾一貫した、が軸にあって、結論ありきな言葉ではないんですね。
つまり、正解を出すための理論的や科学的とは似ているようで全く違うことがわかりました。
ここまでをまとめると、
前提から結論までを、矛盾なく首尾一貫した筋の通った考え方で結論を出すさま
(正しい結論とは限らない)
論理的とは?対義語は?【非論理的(感情的ではない!)】
論理的とは、前提から結論までを、矛盾なく筋の通った考え方で結論を出すさま、とまとめました。
そこで、ここまでの『論理的』な考えに基づいて、『矛盾がないか』確認します。
論理的の対義語からもアプローチしてみましょう。
・感情的
・直観的
・情緒的
インターネットで調べてみると、論理的の反対としてこんな単語が多くみられます。
なんだか感情がなく冷徹なイメージですが、これまたちょっとバラバラですね。
対義語として『筋が通っている』か、対義語の対義語を調べて確認しましょう。
・感情的⇔理性的
・直観的⇔科学的/推論的
・情緒的⇔理性的/知性的
論理的が出てこないですね。。。
つまり、一般的に思われている対義語は、論理的の反対の意味とは言い切れないわけです。
そこで、シンプルに考えるとこうなります。
論理的の反対は非論理的
論理的とは?のまとめ【筋が通った首尾一貫なさま】
論理的の意味をいろいろな面から考察してみました。
前提に対して、筋の通った考え方で結論を導き出すさま
一言で言い換えるなら首尾一貫
論理的の反対=非論理的
論理的の反対≠感情的
とはいえ、一般的に論理的な人は理屈っぽいとか冷たい印象があると思います。
それにはそれで原因があるので、対策も含めて別の記事を作成していますのでお待ちください。
そして、わからない言葉はまず辞書で調べるだけでなく、英語でも調べるとより理解が深まる&わかりやすい場合があることがわかりました。
難しいことを調べる際には是非お試しください。
最後におまけ情報
“論理的”に興味をもった人なら必ず読んで参考にしている本を紹介しておきます。
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